オウンドメディアとは?運用のポイントも解説

オウンドメディアとは自社で運用するメディアのことで、Owned Medeia(自社で保有しているメディア)のことを指します。

メディアとは自社で発信している情報全て(チラシやパンフレットなどのオフラインも含む)のことを指すのが一般的ではありますが、通常オウンドメディアと聞くと自社で運用しているブログなどのオンラインメディアをイメージする人がほとんどではないでしょうか。

オウンドメディアは、ホームページと同様でビジネスの成長を加速する上で重要な役割をになっているので、今回はオウンドメディアのメリットデメリットを中心に解説していきます。

目次|この記事の内容

こんな方におすすめの記事です。

  • インターネットからの集客を増やしたい
  • 自社ブランドを広くアピールしていきたい
  • オウンドメディアを始めたいけど、始め方がわからない

オウンドメディアを運用するメリットとは?

将来的に自社顧客になる潜在層にアプローチができるようになる

ホームページでは、自社サービスや製品の紹介、事例がメインで掲載されていることがほとんどです。

サービス内容や料金、事例などに興味を持つ層のユーザーはサービスの比較や検討をすることを目的にホームページを閲覧しています。つまり、ホームページではニーズがすでに顕在化している層をターゲットにしていると言えます。

オウンドメディアはその逆で、やりたいことや課題感はあるけれど具体的な検討まではしていない、しかし将来的な検討の可能性はあるので、その課題を解決する方法を調べているユーザーがターゲットになります。

そういったユーザーがインターネット上で情報を検索する際によく使うキーワードとしては、「〇〇方法」や「〇〇の解決策」、「〇〇メリット」、「〇〇とは」などで、課題感は感じているけど、具体的な解決策まではまだ至っていないユーザーのことです。

オウンドメディアでは、こういった自社サービスに関連する課題感や解決策などを広くメディアとして掲載することで、自社サービスや商品に関連する潜在顧客にアプローチをかけることが可能になります。

自社ブランドをもっと広く知ってもらえる

オウンドメディアを運用していくと、インターメット上で関連するキーワードを検索した際に会社名やサービス名、誰が運用しているのかなど、繰り返し同じ名前を目にする機会が増えてきます。

ご自身の経験を思い返してみるとイメージがつきやすいと思うのですが、自分がよく調べるキーワード、興味のある分野で頻繁に目にする会社名やブランド、インフルエンサーの名前などがいくつか思い当たるのではないでしょうか。

人は頻繁に同じ人やブランド名を目にすると親近感が湧いてきます。これをザイオンス効果と言われるもので、マーケティングを行う際もよく使われる手法の一つです。

同じサービス、同じ値段で複数のサービスを検討する際にすでにユーザーに親近感を抱かせることができるのであれば、それはビジネスを拡大していく上で強力な武器になると言えるでしょう。

検索エンジンでホームページの上位表示を狙える

これはSEO対策の一つなのですが、頻繁にコンテンツの更新がされているサイトは、Googleが優良サイトとみなして検索順位をあげてくれます。

これはホームページと関連してオウンドメディアのドメインを取る必要があるのですが、自社メディアを運用する際は、ホームページにメディアを入れ込んでしまったり、サブドメインにする、ホームページのディレクトリに入れるなどで、運用しているメディアとホームページを連動させることでホームページにもメディアの影響を与えるようにしていきましょう。

広告費をかけずに安定的な集客が見込める

継続的にコンテンツを更新していくことで、広告費をかけなくても特定のキーワードで検索された際にコンテンツの上位表示を狙うことができます。

広告などでの集客をメインにしている会社は、広告を打ち切った段階で集客が落ち込むケースがほとんどですが、自社メディアを持っている場合インターネット常にその情報は残り続けるので、費用を抑えた上で売り上げを維持、もしくは拡大していくことが可能です。

また、潜在ニーズのターゲットにいち早くアプローチやブランドの認知などができるため、ユーザーのニーズが顕在化した際にお問い合わせをいただける確率も上げることができます。

オウンドメディアのデメリットとは?

すぐに効果が出ない

オウンドメディアは効果が出るまで早くても1ヶ月〜3ヶ月程度時間がかかります。オウンドメディアの一番のデメリットはここでしょう。

作成したコンテンツをユーザーにみてもらうためには、検索エンジンで上位表示をさせる必要があります。SEO対策などを意識してコンテンツを作成したとしても、数日で上位表示されることは滅多にないです。

ある程度記事数が溜まってきて、いくつかのコンテンツが上位表示されている(ドメインが強くなっている)のであれば、数日で上位表示を狙うことも可能ですが、メディアの運用を始めたばかりの場合は時間がかかるのを覚悟しておきましょう。

コンテンツ制作コストがかかる

コンテンツ制作コストとは、コンテンツを作る際にどのくらいの時間がかかるのかということです。時給換算するとわかりやすいかもしれません。(コンテンツを作成される方の時間を時給換算して計算してみてください。)

優良コンテンツを制作するのは時間がかかります。初めのうちは3時間〜4時間程度かかるケースも珍しくありません。慣れてくれは1時間程度で作れるようになりますが、記事のボリュームによってかかる時間は変わってくるでしょう。

ご自身で作るよりかも外注したほうがコストメリットがあるのであれば、ある程度運用が軌道に乗ったタイミングで外だしするのもアリかと思います。

オウンドメディアを運用するときに抑えておきたいポイント

オウンドメディア立ち上げの目的や目標を明確にする。

当たり前ですが、オウンドメディアを立ち上げる際は「なぜオウンドメディアを作るのか?」を明確にしておきましょう。これがないと運用を開始した際に内容にブレが生じてきます。

よくある目的としては、「お問い合わせ件数の増加」「ホームページへの流入件数増加」「メルマガ登録者数増加」などが多いです。

また目的が明確になったら、「目標」を必ず決めるようにしましょう。上記の目標だと、「お問い合わせ件数〇〇件」など数値目標を持つのがいいでしょう。

目的と目標を明確にすることにより、達成できなかった際の振り返りができるようになります。マーケティングは自社独自でノウハウを貯めていくケースがほとんどで、最初から正解を引き当てるのはかなり困難です。なので、短いスパンで振り返りを行いPDCAサイクルを回していくことが非常に重要になっていきます。

ターゲットを明確に定める

オウンドメディアでコンテンツを作成する際は「誰に向けてのコンテンツなのか?」を明確に定めておく必要があります。

これが定まっていないと、伝えたいメッセージが正確に伝わらなかったり、オウンドメディアの方向性もブレてしまう恐れがあります。

ターゲットを決める際によく行われる方法が、ペルソナと言われる架空のユーザーを設定することです。

ペルソナを設定することにより、コンテンツの一貫性やメディアのテーマなどもブレることがなく運用することができます。

キーワード選定を行う

キーワード選定とは、コンテンツを作成する際にユーザーが使うであろう単語や文章を想定し、その単語や文章を組み込んだ形でコンテンツを作成するSEO対策のことです。

明確なターゲット(ペルソナ)が決まると、そのペルソナに合わせた形でコンテンツのキーワードを選定していきます。

キーワード選定の際はGoogle Adsenseなどのツールを使い検索ボリューム(月にどのくらいの頻度で検索されているか)などを調べた上で行なっていきます。

コンテンツを作成する際は、調べたキーワードを元にユーザーのニーズや課題感などをよく考え作成していきます。

定期的に作成したコンテンツを見直す

ある程度コンテンツ数などが溜まってきたら、アクセス解析などを行なって記事の改善などを行なっていきましょう。

集客できている記事とそうでない記事の違いや、狙ったキーワードでどのくらい検索されているか、上位表示が狙えているのかなどを確認した上で、記事のリライトを行います。

定期的なコンテンツの改善を行うことで、上位表示させることができる記事が増えてきますので、ホームページへの集客やお問い合わせ件数の増加などに貢献してくれる可能性が高くなります。

最後に

オウンドメディアは潜在ニーズのユーザーにもいち早くアプローチできるので、ビジネスを広げていく上で注目されているマーケティング手法の一つです。

しかし、成果が出るまではある程度の時間がかかるため根気強く運用していく必要があるのも事実です。

しっかりした設計と運用を行えば成果が出る可能性が高く、かつ安定的な売り上げが見込めるため時間をかけてでもやる価値のあるマーケティング施策だと思うので、是非興味のある方は挑戦してみてください。

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